フラワーアレンジメント教室 そして今思うこと



小学生の時、突然当日クラスの女の子にお誕生会に招かれた時、プレゼントを用意してないと言ったら母がさっと部屋の花瓶に挿してあった花をデパートの包装紙でラップしてこれ持っていきなさい、とすっと差し出してくれました。友達に手渡したとき顔いっぱいの笑顔でありがとう!って喜んでくれたことを今でも覚えています。小学生が花を贈る、なんて 何と粋でカッコいいんでしょう!勿論その時の私はわぁってみんなの注目の的でした。(笑)
そう、そしてそれが今の私に繋げてくれたきっかけだと思い母に心から感謝しています。

高校生の時、近所で生け花を習うことを進めてくれたのも母です。
高校生が生け花?そんな風には全く思いませんでした。お花ってただ花瓶に挿してあるものかと思っていたけど それらを切ったり曲げたりして型にする? アートが好きな私はやりたいやりたい!と即決し、結婚するまで続けたのでした。
それからフラワーアレンジメントが日本にも入ってきて新しい形の花が流行りだしました。
長女を産んだ時、同じマンションにフラワーアレンジを教えてる先生がいらしてカーネーションでトライアングルアレンジメントを教わったのがフラワーアレンジメントの初体験でした。楽しくて華やかで子育てが始まったばかりの私に喜びを与えてくれました。
それから引っ越しして子育てに追われ、、、お花からは遠ざかってしまいましたがロンドンに来て忘れていた欲望がまたわいてきたのです。

やりたいやりたい!高校生の時、生け花をやろうと思ったときと同じです。
夢中で模索しました。カレッジで3年学び、終了証を得るためのAレベルと同じくらいの実技と筆記試験も受けました。
18年ほど前、ロンドンのお花屋さんを手伝いながら、家でお友達を集めてレッスンを始めたのがここまで続きました。病気でレッスンをキャンセルしたことは一度もありません。好きだから続けてきました。好きだから夢中になれました。

人は何かに向かって進んでいるときって、きっとバカになってると思います。
そこまでせんでも、、、って言われるような時期を通るのだと思います。
後で気が付いて迷惑かけた人に謝罪の念を表し、お世話になった人にきちんと感謝しお礼を述べたらよいのです。
そんな時期がなければ、何も達成できないと思います。
素晴らしく完成しなくても、上手でなくてもいいんです。バカになって打ち込めるもの、人がどう思おうが 好きなことを見つけれたらいいと思います。
一通りなんでも体験したことがあるなとか、流行っているからてみるとか、そんなのは つまらなく、何も残りません。
それはできるだけ若いうちに見つけた方はいいです。忙しいのを理由にして年寄りになってから始めてももっとちっともうまくできないし時間はかかります。これも体験済みです(苦笑)
ご飯が上手なお母さんは素晴らしいです。でも今の時代、それだけだと子供は当たり前のこととしか見てくれないし尊敬してくれないわよ と働いていたお花屋さんのオーナーにバシッと言われたことがありショックでした。
私は何も特別なことをしていなくても続けてきたこと、それがあればいいのだと思ってす。

ロンドンに長く住み、長くレッスンを続けてきました。言葉やお天気の悪さや忙しさのストレスを吹き飛ばすため、イギリスのフラワーアレンジメントというものを知ってこちらの生活がより豊かに楽しく思えるお手伝いが出来たらと思っています。そしてお花に触れたり、香ったりしてお花が生活の一部にすればどんなに心も豊かになるなかを感じてもらいたいと思っています。ヨーロッパではお花は生活の中に必ず存在しています。必ず背景に存在します。
すぐ枯れてしますから、残らないからいらないと言う方もいらっしゃいます。そんな方たちにはお気の毒と申し上げます。時はいつも動いているのです。

最近は香りについても、感じてもらうよう、匂いながらアロマティックにリラックスしてレッスンしようと心がけています。

そしてお誕生会の時の様な笑顔が返ってくるアレンジメントを皆さんにもっとお分けしたいと思っています。









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